縮毛矯正について考えていること。

ここ最近、ありがたいことに沢山のお客様からのご予約をいただいております。
その反面、ご迷惑をおかけする事が多くなってしまい大変申し訳なく感じております。
なんやかんやとSNSの更新もしばらく止まっておりました。
色々と書きたい事がここ数年滞っていたので、ブログ書こうぜ、俺。
そんな店主の心意気です。

わたしたちが縮毛矯正専門店として取り組んでいる事。

今までの縮毛矯正・ストレートパーマと大きく違うところは、毛髪体力をいかに残せるストレートを提案できるか?
髪の毛が薬剤に耐えられる事が出来る範囲はお客様それぞれに違います。
ホームカラーなどの普及。
軽さを求めたため、すき過ぎてしまったカットでの弊害。
それぞれのお客様のダメージレベルの振り幅の大きさ。

はじめてご来店いただくお客様は、デリケートなダメージレベル多いと感じています。

毛髪体力を残すためのポイントは3つ。
髪の毛に浸透させる薬剤を弱める事。
薬剤が髪の毛で反応している時間を短くする事。
弱い薬剤と短い反応時間をカバーするためのアイロン技術。

薬剤を弱めるとは?
パーマ液にはわかりやすいスペックがあります。
チオ濃度・アルカリ濃度・PH。
この3つの強さを軸に髪質・クセの強さと薬剤施術履歴をもとに薬剤を選定します。
10種類の強さに薬剤を設定しています。
くせ毛矯正を合わせると13種類の薬剤設定があります。
ほとんどの美容室はハード・ノーマル・ソフトなど3種類程度での薬剤選定になるのでしょうか?
それだけではカバーしきれない程、ダメージレベルには個人差がある時代になりました。

反応時間を短くする事とは?
手早く塗布する。
そのために下準備を怠らない。
シンプルだけど大切な事です。

アイロン技術とは?
例えば、ワイシャツにアイロンをかける時をイメージして下さい。
乾き切ったシャツにいくら熱を加えてもシワは伸びませんよね?
水分が無いと熱とテンションで繊維を傷めるだけ。
これは髪の毛にも同じ事が言えます。
だからと言って水分を含んだままのヘアアイロンは傷んでしまうので、私たちはホホバオイルを使います。
アイロン工程の時間は60分から70分かかります。
手抜きが出来ない、技術の差が歴然と表われます。

ひとつひとつの積み重ねで柔らかさのある、続けられる縮毛矯正・ストレートパーマをご提案して行きたい。
手作業をバージョンアップさせて行きたい。
そう考えています。

この記事を書いた人

祖母の代から続く美容室に生まれ、家業を継ぐために美容師になりました。お客様に喜んでいただける事、必要としていただける事が20年のあいだ美容師を続けてこれた原動力だと感じています。

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